日本人の労働観の根底には、「働くとは傍(はた)を楽(らく)にすること」というものがあります。
「世のため、人のため」「死ぬまで世の中のお役に立ちたい」という言葉をよく聞きます。
このように、日本人は働くということを、「生活のための手段」という感覚だけではなく、違う次元からも見つめてきました。
日本人の報酬観も独特です。
「給料や年収」「役職や地位」はもちろんなのですが、これら以外の目に見えない「4つの報酬」を重視していていると、よく言われます。
- 第1に「働きがいのある仕事」。これは「仕事の報酬は仕事」という考え方に通じる。
- 第2に「職業人としての能力」。腕を磨くことそのものに喜びを感じるのです。「求道、これ道なり」という名言があって、道を歩むことそのものが幸せな状態だと思っている。
- 第3が「人間としての成長」。腕を磨くということは、すなわち、己を磨くこと。「人間成長」が報酬だと思っている。だから、定年退職のときに、「おかげさまでこの会社で成長させていただきました」と感謝するんですね。
- そして第4が、「よき仲間との出会い」。「縁」という思想です。
このような仕事観は、サイド・ビジネスを考える時だって、例外ではありません。よき仕事をすること、やはりこれが大事になってきます。
サイド・ビジネスであっても、ただ収入だけのために働くわけではありません。よき製品を広く知ってもらうこと、それがこのビジネスの価値です。
松下幸之助氏は、こう言いました。
「企業は本業を通じて社会貢献をする。利益とは社会に貢献したことの証である。多くの利益を与えられたということは、その利益を使って、さらなる社会貢献をせよとの世の声だ」
時代は変わりつつあります。いろんなカタチで社会に貢献することができるようになってきていると思います。 |